【決勝戦 白青緑スピリットvsイゼットフェニックス】
この日、モダンの決勝戦は撮影等の関係でレガシーが決まった後に行われました。
(レガシーの模様については、第二回きんこん神決定戦レガシーの部の記事をご覧ください)
普段から様々なゲームの社交場としてお店のスペースをお借りしておりますが、この日はマジックにほぼ染まった状態でした。
その日7時間以上に及ぶ第二回きんこん神決定戦も残すはこのモダンフォーマット決勝のみ。最後の試合の様子をギャラリーが囲みます。
この日のモダン参加者のデッキは
トロン
ジャンド
ドレッジ
白緑エルフ
白黒スピリット
白緑青スピリット
ジャンドクラガン昂揚
黒単コントロール
イゼットフェニックス
と、レガシー以上に多種多様なデッキをその手に参加していただきました。
攻守ともに軽さはあれど堅実な強さのスピリット。
青赤らしい豊富な呪文を重ねることで嵐のように相手を吹き飛ばすイゼットフェニックス。
先攻は予選ラウンド上位だったスピリットがそのまま先攻を選択。最初の7枚をそのままキープ。後手であるイゼットフェニックスは少しだけ考えマリガン、手札を6枚にし占術で見たカードをそのまま上に置いてスタートします。
先手、スピリットは≪霧深い雨林≫を置いて起動せずにそのままターンエンド。相手の出方を伺います。後手であるイゼットフェニックスも≪蒸気孔≫を2点ライフを支払いアンタップ状態でエンド。終了時にスピリットは≪霧深い雨林≫を≪神聖なる泉≫をサーチし戦場に出し換えます。
2ターン目、動いたのはスピリットから。
≪平地≫を出し手札からスピリットクリーチャーを強化するロード≪至高の幻影≫を戦場に。無事通過しますが、ターンの返しに≪稲妻≫で除去されそのままエンド。
相手土地がすべてタップ状態を機にイゼットフェニックス側は≪氷の中の存在≫を戦場に。登場したときは攻撃力を持たず氷カウンターが4つ乗っている状態ですが、インスタントかソーサリーを唱えるたびに氷が解け巨大な怪物に変身するカード。無事解き放つことができればそのままゲームを決めかねない『存在』になります。
≪至高の幻影≫を除去されたスピリット、≪氷の中の存在≫を出されましたが≪繁殖池≫を2点支払いアンタップで置くと2種類目のスピリット強化ロード≪ドラグスコルの隊長≫を戦場に出します。
次のターンイゼットフェニックスは≪血清の幻視≫を唱えドロー。占術2の効果でライブラリートップのカードを操作できますが、少し考えそのままの状態でトップに置き、続けて≪航路の作成≫で2枚引こうとしますが。
戦場に出ている2枚の土地の片方が≪沸騰する小湖≫であることを指摘され、まず起動。≪島≫に出し換えシャッフルしたのちに≪航路の作成≫を改めて唱えカードを引いていきます。
引く予定であった2枚はミスで別のカードとなってしまいますが、≪氷の中の存在≫の上に乗る氷カウンターは残り2個。次のターンには変身してしまいそうな勢いです。≪航路の作成≫の効果で≪選択≫を捨てるとターンを返します。
スピリット側、≪ドラグスコルの隊長≫で攻撃し土地を1枚増やしてターンエンド。
相手に構えられたイゼットフェニックス。土地を置いたのち悩みますが手札から≪弾けるドレイク≫をプレイ、空中戦に対抗しようとしていきますがスピリット側対応して4マナ以下の呪文を『捕らえる』事のできる≪呪文捕らえ≫を瞬速でプレイし≪弾けるドレイク≫を戦場に出させません。
≪弾けるドレイク≫を上手く対応したスピリット。そのまま次のターンには≪反射魔導士≫
で溶けかけていた≪氷の中の存在≫を手札に戻し1ターン唱えられなくします。戦場ががら空きになった隙に攻撃、ライフを大きく削っていきます。
不利になったイゼットフェニックス。≪氷の中の存在≫は≪反射魔導士≫の効果でこのターン唱えることは出来ないので、≪思考掃き≫を唱え自分のライブラリーからカードを落としたのちにドロー。手札の入れ替えと墓地を増やしていきます。
ターンを1巡してイゼットフェニックスは制限の解けた≪氷の中の存在≫をまず唱え、≪信仰無き物あさり≫で手札循環を。≪弧光のフェニックス≫を墓地に落とすことに成功しそのまま≪魔力変≫を連続で唱え、≪氷の中の存在≫の氷カウンターを確実に減らしていきます。
そして≪イゼットの魔除け≫を唱え、さらなる循環と3回唱えたことで≪弧光のフェニックス≫を戦場に呼び戻せる状態にしていきますが。
スピリット側、ここで≪集合した中隊≫を対応して唱えます。
そして出てきたのは≪ドラグスコルの隊長≫と≪呪文捕らえ≫!
≪イゼットの魔除け≫を『捕らえ』られたイゼットフェニックスは打つ手無く投了します。
白緑青スピリット 1-0 イゼットフェニックス
2ゲーム目、先ほどのゲームでしたい事をさせてもらえなかったイゼットフェニックスが先攻。≪蒸気孔≫を2点支払いアンタップで置き≪血清の幻視≫をプレイ、1枚をライブラリーの下に送りターンエンド。
後手、スピリットは1ゲーム目で出てこなかった≪霊気の薬瓶≫を開幕戦場に設置。時間はかかるもののクリーチャーをマナコストを支払わず且つカウンターされない状況を作り出せるこのカードで大きなアドバンテージを得ます。
対するイゼットフェニックス、次のターンは≪沸騰する小湖≫を置くのみでエンド。
スピリットは帰ってきたターンにさらなる攻め手として≪減衰球≫を唱えます。呪文を唱える度に次の呪文の唱えるコストを増やしていってしまう、≪弧光のフェニックス≫の墓地から帰ってくる条件達成をかなり厳しくするカード。
しかしここはそのまま通り、≪減衰球≫が戦場に出てターンエンド。
次のターン、≪思考掃き≫で墓地を増やしてエンド。終了ステップ中にスピリット側は前のターンにカウンターを増やしておいた≪霊気の薬瓶≫から≪貴族の教主≫を戦場に、帰ってきた自分のターンに≪霊気の薬瓶≫のカウンターをさらに増やし、手札から≪ドラグスコルの隊長≫を戦場に出します。
イゼットフェニックス、相手のターン終了時に≪選択≫を唱え手札の入れ替え。そして自分のターンになって≪弾けるドレイク≫を戦場に出します。サイズは5/4という状態。
大きなクリーチャーを戦場に出されたスピリット、相手のターン終了時に≪霊気の薬瓶≫から≪至高の幻影≫を戦場に出し自分の番になりますが。ここは何もせずターンエンド。
相手の土地が全て起きている状態でイゼットフェニックス、悩みますがここで2枚目の≪弾けるドレイク≫を戦場に。無事通過しますが、前のターンに出ていた≪弾けるドレイク≫で攻撃しても構えるスピリットに警戒しここはエンド。
スピリット、2枚目の≪至高の幻影≫、≪霊気の薬瓶≫を戦場に。3体のスピリット強化ロードが並び≪ドラグスコルの隊長≫のサイズは4/4。タフネスの上がらない≪弾けるドレイク≫を打ち取れる状況になります。
攻撃のしづらいイゼットフェニックスは≪氷の中の存在≫を戦場に。相手の戦場に大量に並ぶスピリットを氷カウンターをすべて取り除くことができればホラータイプを持つクリーチャー以外をすべて手札に戻すことができます。そして≪稲妻≫で≪貴族の教主≫を除去すると、氷カウンターを残り3に。
状況が変化する前に相手を打ち取りたいスピリット、手札から2枚目の≪ドラグスコルの隊長≫を戦場に出すと手番を返し、次のターンに攻撃をしたい考え。
次のターン、イゼットフェニックスは≪血清の幻視≫≪選択≫と連続で唱え≪減衰球≫の影響を受けながらも氷を溶かしていきます。
次の呪文で氷が解けると手札にすべて戻されてしまうため、スピリットはここで攻撃を開始。5/5にまで強化された≪ドラグスコルの隊長≫2体を≪弾けるドレイク≫2体で相打ちに持ち込みたい所でしたが、≪霊気の薬瓶≫から≪無私の霊魂≫をブロック確定後に出され自身を生贄に捧げることでコントロールしているすべてのクリーチャーに破壊不能を付け≪弾けるドレイク≫を一方的に打ち取ります。
≪弾けるドレイク≫を失ったイゼットフェニックス。しかしここで≪削剥≫を唱え≪減衰球≫を破壊すると、≪氷の中の存在≫が変身しホラー以外のクリーチャーをすべて手札に。7/8の巨大なクラーケンとなり相手のライフを一気に削っていきます。
場を空にされてしまったスピリット、≪霊気の薬瓶≫のカウンターを増やし。手札から≪ドラグスコルの隊長≫を唱えエンド。攻守が入れ替わる形になりますが、次のターン相手が唱えた≪弧光のフェニックス≫を≪呪文捕らえ≫で捕らえると変身した≪氷の中の存在≫の攻撃を≪ドラグスコルの隊長≫でブロックし≪霊気の薬瓶≫で≪無私の霊魂≫を出すと先ほど同様に生贄に捧げ≪ドラグスコルの隊長≫を守ります。
フルタップ状態になってしまったイゼットフェニックス。次のスピリット側の手札から大量に戻ってきたスピリット強化ロード達に押し切られ投了。ゲーム終了となりました。
白青緑スピリット 2-0 イゼットフェニックス
華麗な空中戦を制したのは白青緑スピリット。
手際よく高速で攻守立ち回る姿は実にモダンらしいゲームであったと思います。
激しいゲームを勝利した、田野岡選手おめでとうございます!
デッキリスト 第二回きんこん神決定戦モダン優勝【白青緑スピリット】
クリーチャー
霊廟の放浪者:4
貴族の教主:4
至高の幻影:4
無私の霊魂:2
鎖鳴らし:1
幻影の像:3
呪文捕らえ:4
反射魔導士:2
ドラグスコルの隊長:4
聖トラフトの霊:1
スペル
霊気の薬瓶:3
流刑への道:3
集合した中隊:4
土地
平地:1
島:1
森:1
溢れかえる岸辺:3
霧深い雨林:2
吹きさらしの荒野:2
神聖なる泉:1
繁殖池:1
寺院の庭:1
魂の洞窟:1
地平線の梢:3
植物の聖域:3
ムーアランドの憑依地:1
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